みなさま、こんにちは。
本日は、雨漏り補修に伴う外壁塗装・防水工事をご紹介いたします。
クリニックの院長先生より雨漏り調査についてお問い合わせをいただき、調査することになりました。
すでに雨漏りが発生している状況、個人住宅よりも建物が大きく広範囲にわたる調査が必要なこと、診療への影響を最小限に抑えることなどを踏まえて、費用の伴う散水による再現をご了承いただき、調査を進めました。
Before
写真は裏側からになりますが、鉄骨3階建ての建物で屋上もあるため、壁面と屋上ベランダそれぞれから散水して調査を行います。
院内養生
すでに院内まで雨漏りが広がっていたため、調査とはいえ医療機器等に影響がないよう、養生をしてから散水を始めます。
天井開口
屋根裏などの様子も確認するため、天井も一部開口します。
壁面散水
最初に、院内で雨漏りが発生している箇所近くを重点的に散水し、雨漏り箇所と水の流れを確認します。
ベランダ水張り試験
さらに、屋上ベランダに水を張って、防水問題が無いかを確認しています。
と同時に、屋外で目視で確認できる水の進入経路となる箇所もチェックしていきました。
目地ひび割れ
壁面パネルはALCという軽量気泡コンクリート素材で、耐火性・断熱性に優れた強度のある高性能建材でしたが、目地または壁そのものにもひび割れがあり、一部は補修した痕が見られたものの、再度ひび割れが発生していました。
ALC構造は壁の継ぎ目の防水性がシーリングのみですので、ひび割れやシーリングの劣化による隙間は雨漏り直結するというデメリットがあります。
漏水確認
散水試験によって、基礎の鉄骨錆部分に染みの通りの漏水が複数確認されました。
防水立上り部分の亀裂
こうしたごくわずかと思える亀裂でも水はどんどんと進入していきます。
さらに隅々まで調査を進めます。
壁と防水の取合箇所
壁面と防水面の取り合い箇所に穴が空いている状況も見られました。
ベランダ腰壁
屋上笠木
屋上笠木の継ぎ目カバーが問題ないかもチェックしています。
他業者が部分的に雨漏り補修の効果か、現時点では雨漏りをしていない箇所もありましたが、劣化は進んでいましたので、壁面はシーリンングの打ち替えと塗装、屋上は防水施工が必要との判断をしました。
そうすることで、もともとの壁材の良さを活かし、建物自体をしっかりと守ることができます。
写真付きの書面による報告書と口頭でのご説明によって現状をお伝えし、補修に必要な工事についても案内し、調査に続いて修繕工事をさせていただくことになりました。
それについては、次の記事でご紹介いたします。
~ちょっとした修理から増改築、リフォーム、リノベーションのご相談なら地元の工務店の~
有限会社イーリンクへ
0120-60-7051